白内障
白内障とは
白内障は、主に加齢が原因で、眼内の水晶体が白く濁ってしまう病気です。正常時の水晶体は、透明で光を良く通すのですが、白く濁ってしまうと光を十分に通さなくなり、視力を低下させてしまいます。このような状態になると、視野がかすむ、光がまぶしい、全体的に見えづらいといった症状もみられるようになります。

そして日常生活に支障をきたすほど白内障が進行した場合は、濁った水晶体を取り除いて、人工水晶体(眼内レンズ)を挿入する白内障手術による治療を行います。なお、白内障について詳しく知りたい、具体的な手術の方法、水晶体の代わりに挿入する眼内レンズの種類および術後の見え方などにつきましては、まず下記の動画をご覧ください。
白内障手術と手術後の見え方について (動画:8分18秒)
現在の白内障手術は超音波乳化吸引術といいます
濁った水晶体を取り除いて、新たな人工水晶体(眼内レンズ)を挿入するのが、白内障手術の目的です。その水晶体を切除する際の手術法として、当院では主流と言われている超音波乳化吸引手術で行います。これは、超音波によって水晶体を細かく破砕(乳化)して、破砕しながら吸引するという施術で、水晶体切除の際に角膜の脇を2.2~2.8mmほど切開します。創口がわずかですので、縫合の必要がないことから、術後の乱視、あるいは感染症へのリスクを軽減します。
なお、手術時間は、個人差はありますが、約5~10分と短い時間で済みます。また、麻酔方法としては、点眼麻酔や前房内麻酔など、いわゆる局所麻酔を行いますので、術中に痛みが生じるということはほとんどありません。
術後につきましては、手術翌日から普段とほぼ同様の生活を送ることができます。そのため、かつての手術のような入院による時間的・経済的な負担はありません。
